2021年6月30日わかりやすい話のスタートは物事を分けること
論理的な話ができるようになりたい!
そう思われている方は大勢いらっしゃることでしょう。
日本話し方センターの各コースを受講されている方からもそういうご要望をお聞きすることがあります。
ベーシックコースや2日間集中セミナー、オンライン短期集中トレーニングコースなどでは、殊更に論理的に話すというテーマでの講義や実習はありません。
しかし、各コースは論理的に話すことにつながるヒントを様々な角度からお伝えしていますので、積極的に取り組んでいただければ自然とコツをつかんでいただけます。
「話すことは考えること」です。
話す内容を考える、ということは論理的に考えることと不可分だからです。
では、論理的に考えるには、最初に何をすればよいのでしょうか。
それは「物事をわける」ことです。
先日、元大阪府知事・大阪市長で弁護士の橋下徹さんの著書「交渉力」を読みました。
橋下さんは、交渉を成立させるには準備が非常に大切で、交渉が始まる前に成功するかどうかの9割は決まっている、と言います。
これは、話し方教室で、充分な準備をしていればスピーチは9割成功する、とお伝えしていることと共通した考え方です。
例えば、橋下さんは大阪の私立高校の学費無償化を打ち出しましたが、府の担当部局は、財政負担に耐えられないとして猛反対しました。
無償化するかしないか、というのは、そもそも論点として大きすぎますし、「賛成」「反対」とやり合っているうちに感情的な対立が生じてしまいます。
そこで橋下さんは、無償化の問題を次のパーツに分けました。
・生徒の家庭の所得が高額である場合対象からはずすか
・無償化のための予算に上限を設けるか
・お金を生徒の家庭に渡すか、学校に渡すか
このように分けた上で、自分が絶対に譲れない条件を決めました。
具体的には、所得制限を設ける、予算枠は設けない、お金は生徒の家庭に半分以上渡す、という条件を決め、その他のことは担当部局に一任しました。
この条件をもとに担当部局が制度を設計し、必要な金額を出してみると、実現可能な金額に収まることがわかりました。
こうして無償化が実現できたそうです。
上の例のように、物事を考える論点を細かく分けると考えやすくなり、冷静な判断もできてきます。
物事を分けずに考えたり議論したりすることは、私たちの日常の中でも頻繁に起こっています。
それが原因で、解決策が導き出せなかったり、感情的な対立が生じたりしています。
しかし、物事を分けていくと、論点が明確になりますし、イメージもしやすくなります。
その結果、考えやすくなりますし、議論もしやすくなります。
この効果は絶大ですので、ぜひ物事を分けて考えることを意識してみてください。
ところで、分ける切り口は様々ですが、案外単純な切り口で分けるだけで物事を考えやすくなります。
話し方でとても重要なことは、過去、現在、未来を分けること、そして、原因と結果を分けることです。
この2つの切り口で話したい内容を整理して組み立てるととてもわかりやすい話になります。
日本話し方センターの各コースでは、受講生が用意した話の材料を上に述べた切り口で整理して分かり易く伝えるよう、実習の場でアドバイスしています。
このスキルが身につくと、論理的でわかりやすい話ができるようになります。
ぜひご受講をご検討ください!
そう思われている方は大勢いらっしゃることでしょう。
日本話し方センターの各コースを受講されている方からもそういうご要望をお聞きすることがあります。
ベーシックコースや2日間集中セミナー、オンライン短期集中トレーニングコースなどでは、殊更に論理的に話すというテーマでの講義や実習はありません。
しかし、各コースは論理的に話すことにつながるヒントを様々な角度からお伝えしていますので、積極的に取り組んでいただければ自然とコツをつかんでいただけます。
「話すことは考えること」です。
話す内容を考える、ということは論理的に考えることと不可分だからです。
では、論理的に考えるには、最初に何をすればよいのでしょうか。
それは「物事をわける」ことです。
先日、元大阪府知事・大阪市長で弁護士の橋下徹さんの著書「交渉力」を読みました。
橋下さんは、交渉を成立させるには準備が非常に大切で、交渉が始まる前に成功するかどうかの9割は決まっている、と言います。
これは、話し方教室で、充分な準備をしていればスピーチは9割成功する、とお伝えしていることと共通した考え方です。
例えば、橋下さんは大阪の私立高校の学費無償化を打ち出しましたが、府の担当部局は、財政負担に耐えられないとして猛反対しました。
無償化するかしないか、というのは、そもそも論点として大きすぎますし、「賛成」「反対」とやり合っているうちに感情的な対立が生じてしまいます。
そこで橋下さんは、無償化の問題を次のパーツに分けました。
・生徒の家庭の所得が高額である場合対象からはずすか
・無償化のための予算に上限を設けるか
・お金を生徒の家庭に渡すか、学校に渡すか
このように分けた上で、自分が絶対に譲れない条件を決めました。
具体的には、所得制限を設ける、予算枠は設けない、お金は生徒の家庭に半分以上渡す、という条件を決め、その他のことは担当部局に一任しました。
この条件をもとに担当部局が制度を設計し、必要な金額を出してみると、実現可能な金額に収まることがわかりました。
こうして無償化が実現できたそうです。
上の例のように、物事を考える論点を細かく分けると考えやすくなり、冷静な判断もできてきます。
物事を分けずに考えたり議論したりすることは、私たちの日常の中でも頻繁に起こっています。
それが原因で、解決策が導き出せなかったり、感情的な対立が生じたりしています。
しかし、物事を分けていくと、論点が明確になりますし、イメージもしやすくなります。
その結果、考えやすくなりますし、議論もしやすくなります。
この効果は絶大ですので、ぜひ物事を分けて考えることを意識してみてください。
ところで、分ける切り口は様々ですが、案外単純な切り口で分けるだけで物事を考えやすくなります。
話し方でとても重要なことは、過去、現在、未来を分けること、そして、原因と結果を分けることです。
この2つの切り口で話したい内容を整理して組み立てるととてもわかりやすい話になります。
日本話し方センターの各コースでは、受講生が用意した話の材料を上に述べた切り口で整理して分かり易く伝えるよう、実習の場でアドバイスしています。
このスキルが身につくと、論理的でわかりやすい話ができるようになります。
ぜひご受講をご検討ください!